病院ブログ

イヌ・ネコの熱中症予防対策マニュアル2022

2022.05.24 | お知らせ

だんだんと気温が熱くなってきております。
マスクの着用義務も「熱中症対策」の観点から議論がされてます。
ワンちゃんは、毎日散歩に行くため、これからの時期は特に熱中症に注意が必要です。ネコちゃんは室内にいるからといって安全ではありません。室内でもエアコンなしで締め切った状況下では熱中症になるリスクは高くなりますのでご注意を!

熱中症を起こした場合、どのような症状を起こすのでしょうか?
また、熱中症を起こした場合の対処の仕方はあるのでしょうか?

基本的には、人と同じ症状をイヌ・ネコも呈します。重篤化すれば、意識レベル低下や痙攣発作まで起こし、最悪急激な悪化を伴い死亡するリスクさえあります。
下に一般的な症状と予防対策を記載しておきます。
まず、すぐに行う応急処置は、常温の水でいいので、体全体を濡らすことです。さらに可能であれば涼しい場所へ移動させるべきです。
おそらく、高体温となった動物はハァハァと呼吸が荒くなり、べろの色も濃いピンクになっています。起立することも難しい状態だと思います。
水で冷やした後は、なるべく早く動物病院へ連れていくことをお勧めします。

特に注意が必要な犬種・猫種について!

短頭種と肥満・高齢動物

短頭種は気道が短く、呼吸による体温調節が苦手なために、熱中症に陥りやすくなります。
イヌ:フレンチブルドッグやパグ、シーズーなど
ネコ:ペルシャ、エキゾチックショートヘアー、ヒマラヤンなど

肥満動物
肥満体型の場合、熱がこもりやすくなります。
首周りの脂肪により、呼吸機能が低下しやすくなります。
また呼吸時の空気の吸引量や酸素交換の効率が悪くなります。常に酸素飽和度(SPO2)も低くなる傾向にあります。

高齢動物
認知機能が低下している動物では体温上昇・脱水症状を起こしやすく注意が必要です。

このようなハイリスクな犬種や猫種、年齢の動物は注意が必要です。
ヒトでも毎年、残念ながら命を落とす病気ですが、対策意識をしっかり持っていただきたいと思います。

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