ブログ第2話~小動物臨床獣医師を目指す~
私が獣医師を将来の目標に決めたのが、小学生5年生の時です。
獣医師になることを目標にして実際にどのようにして小動物臨床獣医師になったのかをお話しできたらと考えております。
まず、獣医師は専門性が必要とされる職業であるがゆえに、大学でその専門的知識を学習しなければなりません。
次に行きたい大学を探します。すると気づきます。
あれ?全国で探しても大学が少ない…
あれ?6年制度…
あれ?大学偏差値高いやん…
ここら辺で僕の頭の中は雲行きが怪しくなってきました。
そうです6年制度の大学は「医・歯・薬・(獣)」なんです。ここで勝手に自分でプレッシャーをかけていましたね。頭が良くないとダメかなって…
さらに医学部・歯学部・薬学部・獣医学部はすべて専門性が必要なため、大学を卒業後に国家試験に合格して初めて資格を得ることができます。晴れて獣医師と社会的に認められるわけです。
少し戻ります…獣医学部のある大学を探すと…
国立大学で探して、偏差値順に探すと、「東京大学」の名前が…(絶句)
私立大学で探しても、偏差値高いー…(絶句)
腹をくくって勉強するしかなかったですね!
僕は私立大学に合格しましたので、そのまま6年間の大学生活を送りました!
6年間の大学生活か…そうです…なぜ6年制度なのか?
答えは単純明快!知識量がそれだけ多いのです!学ぶ知識が多いのです!
家畜解剖学・家畜生理学・家畜生理化学・家畜薬理学・家畜微生物学・獣医公衆衛生学・獣医衛生学・家畜病理学・家畜臨床繁殖学・家畜内科学・家畜外科学・家畜伝染病学・家畜寄生虫学・獣医放射線学…などなどなど…一つ一つの教科書の厚みは最低5㎝…さらに(上・下)もあります(笑)
生理学では医学部と同じ知識を学び、薬理学では薬学部と同じ知識を学びます!
それだけの知識を得ることができるので、獣医師は臨床獣医師だけではなく、様々な方面で必要とされる職業になりえております!
実際に僕の同級生では、動物園、水族館の獣医師、大動物(牛など)獣医師、国家公務員、地方公務員、競争馬の獣医師、製薬会社などに就職していました。
6年間で勉強したことを証明する場所として、最後に国家試験制度があります。
国家試験の対策としては6年生最後の2‐3カ月で詰め込んで勉強する人が大半だと思います。ずーっと勉強できるわけではなく、2年間の研究テーマを発表する卒業論文の作成などもありますので本当にやることが多すぎて、最後の2-3カ月で追い込むことになるんです!
私も国家試験の前日はストレスで寝ながらゲロ吐いてました(笑)
7:00に起床→勉強→25:00に就寝という生活を毎日2-3カ月しました…
いまだに思いますが、よくやれたなって思ってますね。同じことは二度とできません。
このようなストレスの中、国家試験(年一回)を合格したものが獣医師資格を取得することができます!大学を卒業したら獣医になれるわけではないですよ!
医学部も薬学部も歯学部もすべて6年制度→国家試験→資格を取得です!みんな勉強してるんですね…
さて立派な動物病院の先生になれる!ではありません。
もちろん大学では勉強で知識を得ますが、実際に教科書に書いてあることを診察し、検査し、診断することになります。
やはり臨床獣医師として経験が必要になります。
私の場合は大阪の動物医療センターで就職し、同時に夜間救急センターでの獣医師としても働いていました。
最終的には独立して自分の動物病院を開業することになり、地域密着型の動物病院として奮闘中であります。
獣医師を目指した男の話にお付き合いくださりありがとうございました。
獣医師を目指す人にとって何かの役に立てればと思います。
次回…第3話~動物看護師の将来性と現実について~
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