病院ブログ

AFAST、TFAST、大事です・・・

2024.11.14 | ブログ

今回は院長がただただ研修終了したことをご報告するだけの話です。

だれも興味ないですよね(笑)

AFAST、TFASTの研修が終了しました!

AFASTは腹部超音波検査により、病気や状態を評価する迅速な方法

TFASTは胸部超音波検査により、病気や状態を評価する迅速な方法

以上になります。長かった。。。1年かかりました(笑)

とくにTFASTは個人的には優秀な検査方法だと思います。
胸部の疾患=呼吸困難な状態が多くなります。
古典的な検査方法は胸部レントゲン検査となります。
レントゲンでしか分からない検査所見もありますが、問題点は「死はレントゲン室で起こる」と言われるように
呼吸困難な状態でレントゲン検査を実施するのは非常に危険を伴います。

ただでさえ、息が苦しいのに、横にされたり、あおむけにされたりと無理な体位変換があると動物は抵抗したり、興奮したりします。
苦しくて何とか呼吸がしやすい姿勢をとることで必死な状態です。

その状態でレントゲン検査を実施すると・・・まれにですが、呼吸困難を悪化させてしまい亡くなるケースもあります。
でも病気を診断しなければ、治療もできないし・・・
そこで、超音波検査が選択されます。
この検査の場合は、動物が楽な姿勢のまま検査が可能となり、レントゲン検査でわかること以上の情報が確認できます。
肺水腫、胸水、肺腫瘍、肺挫傷、肺炎、気胸など、、、、
心臓タンポナーデ、心膜液貯留、左心不全、右心不全、、、、

特に気胸、心臓タンポナーデ、心膜液貯留などは個人的に、レントゲン検査では診断がつかないことが多々あります。
つまり見逃す可能性があります。典型的な状態まで悪化すれば、レントゲン検査でも診断可能ですが、軽度から中等度の場合はほぼレントゲン検査では診断はつかないと思います。

ある獣医は聴診器よりも超音波検査を!と考えるほどです。
それほど非侵襲的に検査と精度が高い検査というわけです。

ただ、昔は肺に超音波を当てると、何もわからないな。。。。腹部と全然違う。。。。という印象でしたが、研修を受けてみるとわからないことでもわかる情報があることに
気づかされました。今まで、リスクを冒して是が非でもレントゲン検査を実施していた自分が恥ずかしい。。。とまで思うようになりました。

当院ではすぐに超音波検査をする可能性がありますのでご了承ください(笑)

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