尿沈渣分析装置セディビューDxを導入いたしました。
徳島県では初導入となります。(現時点2024.2月)
尿検査の1つである尿沈渣専用の検査機器になります。
当院の検査方法は、検体と提出された尿を5ml~10ml専用の容器にうつしかえて、専用の遠心分離機にセットします。およそ5~10分程遠心をかけると、尿中に浮遊している物質(細胞や細菌、円柱など)が容器の底に集中して集まります。
その遠心して得られた層を抽出してからプレーン(そのまま)と特殊染料に染めたものの2種類に分けて顕微鏡で実際に愛玩動物看護師や獣医師が確認いたします。
ここで、検査は常に人が介入して、様々な機械を利用しています。つまりはエラーもそれぞれで起こりやすくなり、人の手を介することでさらにエラーが起こりうる可能性が高まります。
そこでセディビューDxを利用した場合は、この機械1つで完了します。
また検査に必要な尿の量はなんと165µℓ(マイクロリットル)で可能となります。
(1マイクロリットルは1mlの1000分の1です)
量による、検査不十分のリスクを減らすことが可能となります。
また細菌などの検出にも優秀で、顕微鏡で観察しているとやはり、ゴミなども混ざっているため、ゴミか細菌かの判断が難しいこともありますが、細菌以外を溶かす技術があり、細菌検出もノンストレスで実施できるようになりました。
獣医師や看護師が顕微鏡とにらめっこする時間は短くても5分程度。
顕微鏡をのぞくと、慣れてない人では軽い車酔い症状や、頭痛がすることもあります。
そして、毎回正確な診断をするように集中してチェックをします。
ものすごく大変でストレスのかかる作業となります。
これらをAI技術により、8億枚の尿沈渣画像をデータベースとして有形成分を特定、分類し、細菌の有無を確認することで、迅速な臨床判断をサポートをしてくれます。
そんなハイテクノロジーのおかげで、正確な検査結果を毎回、提供できますが、検査費用が・・・はい・・・値上がりいたします。
尿検査でお困りのかたは、ぜひご利用ください!健康診断でも随時受付中です!
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