ここ数日ですが、危険な気温でした。
人も連日、数件の熱中症で緊急搬送されています。そのことを連日ニュースで報道していました。
実は当院でも、今年度、初熱中症患者(犬ちゃん)が緊急で来院されました。
来院時は必死に体温を下げようとするパンティング(呼吸様式)がみられ、可視粘膜は明らかにうっ血し、明らかな高体温が触診でもわかるほどでした。
そうです。犬ちゃんは呼吸で体温を下げる調節をおこなっています。息切れでハァハァと言っているだけではありません。
ただ、飼い主様の知識と対応力がすばらしく、すぐに熱中症と気づいただけでなく、すぐに体に水をかけ続けて、動物病院に連絡をくださいました。
それでも来院時は42.5℃の直腸温度でした。平熱は38℃~39℃を考えるととんでもない体温の急上昇です。
この状態が数時間続くと、脱水が起こり、次第に脳障害からの意識障害を引き起こします。さらには多臓器不全となってしまい命を落としてしまいます。
緊急的に、静脈輸液や冷却処置、血液検査を実施し、状況に応じた対応をすることで、無事体温は38.5℃まで低下し、本人もケロッとした表情に戻りました。
今回は、お仕事で家を離れていたことで起きた熱中症でした。たまたま仕事がいつもより早く終わったので、早く帰宅できたとのことです。
もう数時間このままだと最悪亡くなってしまてったかもしれません。
現在、来院された患者様に熱中症対策メモを無料配布しております。
充分に気を付けてくださいね!
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